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不確
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ふたし
ふりがな文庫
“
不確
(
ふたし
)” の例文
いわば出発点とも中心点とも解すべきものであって、次第にその
在
(
あ
)
りかが
不確
(
ふたし
)
かになったとは言え、是が本来は統一の力でもあったのである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
手近
(
てぢか
)
な
即興詩人
(
そくきようしじん
)
には、
明
(
あきら
)
かにヱズヰオと
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
るが、これをそのまゝには
用
(
もち
)
ゐられぬ。いさゝか
不確
(
ふたし
)
かな
所
(
ところ
)
を、
丁度
(
ちやうど
)
可
(
よ
)
い。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いえ、そのような
不確
(
ふたし
)
かなものは、戦略の上に
恃
(
たの
)
んでもいられませぬ。——むしろ、ここは御聖断が第一です。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが夢の方は、みな
不確
(
ふたし
)
かな嘘ばかりで、眼がさめると消えてなくなるではないか
夢の卵
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
頭
(
かしら
)
を
傾
(
かたむ
)
けて、
過
(
す
)
ぎ
去
(
さ
)
った、そのころのことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
そうとしましたが、うす
青
(
あお
)
い
霧
(
きり
)
の
中
(
なか
)
に、
世界
(
せかい
)
が
包
(
つつ
)
まれているようで、そんなような
姉
(
ねえ
)
さんがあったような、また、なかったような、
不確
(
ふたし
)
かさで
青い花の香り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
確
常用漢字
小5
部首:⽯
15画
“不確”で始まる語句
不確実