不乱ふらん)” の例文
旧字:不亂
そこまでは、一しん不乱ふらんになって統一とういつをやればどうやらわたくしどもにも接近せっきんされぬでもありませぬが、それからおくはとてもわたくしどもの力量ちからにはおよびませぬ。
めくらのすがたは一心不乱ふらんに、たなごころをあわせ、八神殿しんでん神々かみがみねんじていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かかる場合ばあいにのぞみて、人間にんげんたのむところはただ神業かみわざばかり……。わたくしは一しん不乱ふらんに、神様かみさまにお祈祷いのりをかけました。
あと神様かみさまからうかがえば、これはそなたの一しん不乱ふらん祈願きがんが、首尾しゅびよくわしむねつうじたものじゃそうで、それとったときわしのうれしさはどんなであったか……。