“下伊呂村”の読み方と例文
読み方割合
しもいろむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立出九郎兵衞は殊の外の酒機嫌さけきげんにて踉々よろ/\蹌々ひよろ/\とし乍ら下伊呂村しもいろむらはづれへ來掛きかゝりし頃ははや亥刻よつに近くて宵闇よひやみなれば足元もくらくお里は大いに草臥くたびれしと河原の石にこしを掛るに九郎兵衞惣内も同く石にこし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も所々相探あひさがし候へ共一向に知れ申さず尤も下伊呂村しもいろむらの河原に男女の死骸これある趣きに付樣子やうすたづね候處夫は最寄もよりの百姓夫婦なりとか申ことゆゑ其外には心あたりも御座なくと申にぞ大岡殿然樣さうして其松五郎の出生は何國にて平常ふだんの行状は如何なる者なるぞと有に八藏されば其松五郎儀は信州伊奈郡の者とのみ申居しが道中馬士などは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
隱されたるやうなるべししかし此事屹度きつと九助が殺したると聞受難と申さるゝに兩人は憤然ふんぜんとなり否々いや/\相違御座りませんと云ふ大岡殿コリヤ九郎兵衞夫婦其方共がせがれや娘の殺されし所は何と云地所なるやと有に九郎兵衞はヘイ大井川おほゐがははし下伊呂村しもいろむら辨天堂べんてんだうの前なりと云ければ而てしも伊呂村辨天堂の前より水呑村迄は何程なるや又惣内夫婦は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)