“三崎町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みさきちょう70.0%
さんさきちょう20.0%
みさきちやう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三崎町みさきちょうの小さな洋食屋の二階で、私達は話をきめた。それは夜の七時頃であった。私は、学校に行くには遅し、家に帰るには早かった。
そういう時には、三崎町さんさきちょうの町屋が店をしまって、板戸を卸す頃から、急に思い立って、人気ひとけのない上野の山を、薩摩下駄をがら附かせて歩いたこともある。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
前日ぜんじつみそか、阿波あは徳島とくしまから出京しゆつきやうした、濱野英二はまのえいじさんがけつけた。英語えいご教鞭けうべんる、神田かんだ三崎町みさきちやう第五中學だいごちうがく開校式かいかうしきのぞんだが、小使こづかひ一人ひとりはりひしがれたのとちがひに逃出にげだしたとふのである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)