丁字屋ちやうじや)” の例文
其次三代の瀬川も名高き遊女いうぢよ成しが丁字屋ちやうじや雛鶴ひなづるとは常々心安かりしに身請せられし時の文に
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
末枯うらがれ」の中の人物、田所町の丁字屋ちやうじやの若旦那と生れながら、親讓の店も深川の寮も
枕に付せけるが翌日長庵は早々支度をし麹町を立出吉原さしていそぎけり爰に吉原江戸町二丁目の丁字屋ちやうじや半藏と云る遊女屋いうぢよやは其頃での繁昌はんじやうの家にて貴賤きせん客人まろうどひききらされば此丁字屋方へ賣込うりこまんと傳手つて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞て長庵は猶もおそれず勿々なか/\以て左樣の事どもさらおぼえ御座無候程に白状はくじやうなどとは思ひも寄ぬ事なりと大膽不敵だいたんふてきにも白状せざれば越前守殿は丁字屋ちやうじや半藏代人だいにん文七とよばれ其方尋問たづねる次第巨細こさいこたへ成るやと有に文七しづかに頭を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)