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一鑿
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ひとのみ
ふりがな文庫
“
一鑿
(
ひとのみ
)” の例文
私はただ半面を見せて少年らしく笑い声を立てているその
華奢
(
きゃしゃ
)
な横顔を、女のような美しさ——しかもその女も、優れた彫刻家が
一鑿
(
ひとのみ
)
一鑿に丹誠
籠
(
こ
)
めて琢磨した
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
何の
情
(
じょう
)
を含みてか
吾
(
わが
)
与
(
あた
)
えし
櫛
(
くし
)
にジッと見とれ居る美しさ、アヽ
此処
(
ここ
)
なりと
幻像
(
まぼろし
)
を写して
再
(
また
)
一鑿
(
ひとのみ
)
、
漸
(
ようや
)
く二十日を越えて最初の意匠誤らず、花漬売の時の
襤褸
(
つづれ
)
をも
著
(
き
)
せねば子爵令嬢の錦をも着せず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
私なんぞ、まったく、この
身体
(
からだ
)
を
溝石
(
どぶいし
)
にして、
這面
(
しゃつら
)
へ、
一鑿
(
ひとのみ
)
、目鼻も口も、削りかけの地蔵にして、その六地蔵の下座の端へ、もう
一個
(
ひとつ
)
、真桑瓜を
横噛
(
よこかじ
)
りにした処を、
曝
(
さら
)
しものにされて
可
(
い
)
いのです。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
鑿
漢検1級
部首:⾦
28画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥