“ひとのみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一呑50.0%
一鑿50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼬はいきなりかけつけてきて、鼠のくせにまたおれの巣をあらすのかと、どなりたてながら、蝙蝠を一呑ひとのみにしようとしました。蝙蝠はびつくりして、鼬をなだめながら、いひました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
いきなりかけつけてきて、鳥のくせになまいきだといつて、蝙蝠を一呑ひとのみにしようとしました。蝙蝠はびつくりして、べんかいしました。——わたしを鳥だなんて、まちがへてはいけません。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
私なんぞ、まったく、この身体からだ溝石どぶいしにして、這面しゃつらへ、一鑿ひとのみ、目鼻も口も、削りかけの地蔵にして、その六地蔵の下座の端へ、もう一個ひとつ、真桑瓜を横噛よこかじりにした処を、さらしものにされていのです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)