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一帯
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いったい
ふりがな文庫
“
一帯
(
いったい
)” の例文
旧字:
一帶
鵯の止っている栗林は夕空に頭を揃えていて、
一帯
(
いったい
)
に空気が沈んで、
寂寞
(
ひっそり
)
としていて悲しそうな景色であった。
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かくの如く国を限ったドナウが西方にだんだん細くなって行くのを僕は見ている。僕の
振
(
ふ
)
りさける国は
一帯
(
いったい
)
の平原であるが、平原に村落があり、丘陵が起伏し、森林の断続がある。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
背後
(
うしろ
)
は
一帯
(
いったい
)
の山つづきで、ちょうどその
峰通
(
みねどお
)
りは西山梨との
郡堺
(
こおりざかい
)
になっているほどであるから、もちろん
樵夫
(
きこり
)
や
猟師
(
りょうし
)
でさえ
踏
(
ふ
)
み
越
(
こ
)
さぬ位の仕方の無い
勾配
(
こうばい
)
の急な地で、さて前はというと
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
竜之助が立ち止まって天を仰いだ時は、鈴鹿の山も
関
(
せき
)
の
雄山
(
おやま
)
も
一帯
(
いったい
)
に夜と雨とに包まれて、
行手
(
ゆくて
)
に
鬱蒼
(
うっそう
)
と
一叢
(
ひとむら
)
の杉の木立、巨人の姿に盛り上って、その中からチラチラと
燈明
(
とうみょう
)
の光が
洩
(
も
)
れて来る。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“一帯”の意味
《名詞》
一 帯(いったい)
ある地域の全体。
一続き。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥