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一工夫
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ひとくふう
ふりがな文庫
“
一工夫
(
ひとくふう
)” の例文
しかしこの二方法共実行出来んとなるとはなはだ心細い。今において
一工夫
(
ひとくふう
)
しておかんとしまいにはむずむず、ねちねちの結果病気に
罹
(
かか
)
るかも知れない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
能役者にも古来しばしばさういつた冒険者があつて、謂はゆる「
一工夫
(
ひとくふう
)
」を試みる者が少くなかつた。
演出
(新字旧仮名)
/
野上豊一郎
(著)
多寡
(
たか
)
の知れた
僧侶
(
そうりょ
)
や
浪人者
(
ろうにんもの
)
と見くびって、わざと、
家中
(
かちゅう
)
の
侍
(
さむらい
)
をださず、呂宋兵衛や
吹針
(
ふきばり
)
の
婆
(
ばばあ
)
をあの番組のなかにいれて
翻弄
(
ほんろう
)
してやろうと思ったのだが、そうと知ったら、もう
一工夫
(
ひとくふう
)
するのであった
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此器械
(
このきかい
)
を
台
(
だい
)
にして
其上
(
そのうへ
)
へ
又
(
また
)
一工夫
(
ひとくふう
)
いたした人がある
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見て
爲
(
せ
)
ざるは
勇
(
いさみ
)
なしとか惡とは
知
(
しれ
)
ども
一工夫
(
ひとくふう
)
仕まつて見申べしと
稍
(
やゝ
)
暫く
思慮
(
しりよ
)
に及びけるが人々に向ひ
先
(
まづ
)
天一殿の面部は當將軍家の
幼稚
(
をさなだち
)
の
御相恰
(
ごさうがふ
)
に
能
(
よく
)
似
(
に
)
しのみか
音聲
(
おんじやう
)
迄も其儘なれば十が九ツ
此企
(
このくはだ
)
て成就せんと云に皆々打
悦
(
よろこ
)
び茲に
主從
(
しうじう
)
の約を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
余はまだ営業報告を
開
(
あ
)
けないうちに、早速
一工夫
(
ひとくふう
)
してこう云った。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“一工”で始まる語句
一工風