“立腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りっぷく38.5%
りつぷく38.5%
たちばら15.4%
はらだち7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すくなくとも氏を二三日立腹りっぷくさせて置くに充分だったろうと思い、妙な場所柄ではあるが、ここにつつしんで、お詫び申上げておく次第である。
人造物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
受出うけいだし候分は勘辨かんべん致し遣はし殘金ざんきんだけを返し候樣にと申せしに却てかれは盜人の惡名を付しなどとことほか立腹りつぷくして私しを切殺さんと刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立腹たちばらでも切らなければ納まらなくなるのが眼に見えるようだと、白雲はそれを思いやり、笑止千万に感じながら、でも、なかなか痛快な若者ではある、自分が帰りがけでもあれば
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こらえに耐えた旦那様の御怒が一旦洪水のように切れようものなら、まあその勢はどんなであろう。平常ふだん御人の好い旦那様のような御方が御立腹はらだちとなった日には、どんな恐しいことをなさるだろう。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)