“ゑくぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笑靨35.3%
笑窪29.4%
29.4%
笑凹5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つぎ綺麗きれい首筋くびすじ、形の好いはな、ふツくりしたほゝ丸味まるみのあるあご、それから生際はえぎはの好いのと頭髪かみのけつやのあるのと何うかすると口元くちもと笑靨ゑくぼが出來るのに目が付いた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
宿屋や珈琲店カフエーへ入ると、女給仕が急にあめちよこのやうな甘い笑窪ゑくぼを見せてちやほやしてくれた。
それから此上もなく光沢つやのある真珠の歯が、紅い微笑ほゝゑみの中にきらめいて、唇のゆがむ毎に、小さなゑくぼが、繻子のやうな薔薇色のうつくしい頬に現れる。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
彼女の首筋から両肩へかけての皮膚の純白さとふくらみ、彼女の笑凹ゑくぼ、彼女の歯列び、とりけて、その魂の火がともつてゐるやうな大きな瞳——
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)