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笑窪
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ゑくぼ
ふりがな文庫
“
笑窪
(
ゑくぼ
)” の例文
栄養不良らしい青い顔をして、そりの強い眼鏡を掛けてゐてオドオドした娘だつたが、楢雄が行くたび首筋まで
赧
(
あか
)
くして、にこつと笑ふと、
笑窪
(
ゑくぼ
)
があつた。
六白金星
(新字旧仮名)
/
織田作之助
(著)
宿屋や
珈琲店
(
カフエー
)
へ入ると、女給仕が急に
飴
(
あめ
)
ちよこのやうな甘い
笑窪
(
ゑくぼ
)
を見せてちやほやしてくれた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
実際藤野さんは、今想うても余り類のない程美しい児だつたので、前髪を眉の辺まで下げた顔が円く、黒味勝の眼がパツチリと明るくて、色は飽迄白く、笑ふ毎に
笑窪
(
ゑくぼ
)
が出来た。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
遠州は男だつたから、
他人
(
ひと
)
の親切を
被
(
き
)
ながら、女のやうに唯
笑窪
(
ゑくぼ
)
を見せて済ます訳にも
往
(
ゆ
)
かなかつた。で、自分の秘蔵のなかから茶器を二つ取出して、親切な二人に贈つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
従来
(
これまで
)
も幾度かこの部屋に泊り合はせてはゐたが、ついぞ目に着かなかつたものだ。さうかと言つて何も須磨子を責めるには及ばない。世の中には結婚後八年目に初めて
女房
(
かない
)
の
笑窪
(
ゑくぼ
)
を
発見
(
めつけ
)
たものがある。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“笑窪(えくぼ)”の解説
えくぼ(笑窪、靨、ゑくぼ)は、人が笑うとき、頬にできる小さなくぼみのこと。
(出典:Wikipedia)
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
窪
漢検準1級
部首:⽳
14画
“笑”で始まる語句
笑
笑顔
笑止
笑談
笑靨
笑声
笑顏
笑聲
笑止千万
笑味