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靨
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ゑくぼ
ふりがな文庫
“
靨
(
ゑくぼ
)” の例文
黒い、つやつやした歯が、ちらりと唇を洩れたかと思ふと、右の頬にあさく
靨
(
ゑくぼ
)
が出来る。唇には紅がぬつてあるらしい。
世之助の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それから此上もなく
光沢
(
つや
)
のある真珠の歯が、紅い
微笑
(
ほゝゑみ
)
の中にきらめいて、唇の
彎
(
ゆが
)
む毎に、小さな
靨
(
ゑくぼ
)
が、繻子のやうな薔薇色のうつくしい頬に現れる。
クラリモンド
(新字旧仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
『まアそないに
仰
(
おつ
)
しやらんと、こんなとこへでも、これを
御縁
(
ごえん
)
にまたお越しなはつとくれやす。』と、
女房
(
にようばう
)
は口元に
靨
(
ゑくぼ
)
を
拵
(
こし
)
らへて、青い切符と釣錢の銅貨とを持つて來た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
刺罌粟
(
とげけし
)
、すきな手の
甲
(
かふ
)
の
靨
(
ゑくぼ
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
栗梅
(
くりうめ
)
の小さな紋附を着た太郎は、突然かう云ひ出した。考へようとする努力と、笑ひたいのを
耐
(
こら
)
へようとする努力とで、
靨
(
ゑくぼ
)
が何度も消えたり出来たりする。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“靨”の意味
《名詞》
靨 (えくぼ)
微笑んだときに頬にできるくぼみのこと。 詳細は えくぼ を参照。
(出典:Wiktionary)
“靨(えくぼ)”の解説
えくぼ(笑窪、靨、ゑくぼ)は、人が笑うとき、頬にできる小さなくぼみのこと。
(出典:Wikipedia)
靨
漢検1級
部首:⾯
23画
“靨”を含む語句
笑靨
片靨
片笑靨
売靨史
愛敬靨
死笑靨
笑靨花
節靨
粧靨
靨笑