“死笑靨”の読み方と例文
読み方割合
しにえくぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絨毯じゅうたんやふすまや障子にからびついている黒い血しおの斑痕はんこんは、すべて十五夜の晩に、鎧櫃よろいびつに入れて運び出された死笑靨しにえくぼかべていた美人——ここの女主人のお雪様の血しおと見ていい。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加山耀蔵ようぞうのふたりの同心の悪闘——そして名月の夜更けに闇から明るみへ出た花のごとき妙齢の死骸——ふしぎな彼女の死笑靨しにえくぼ——おまけに蝋細工ろうざいくの欠けたように左手の人さし指がない
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死笑靨しにえくぼ
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)