“えくぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
51.3%
笑靨34.8%
笑窪11.3%
笑凹1.7%
靨笑0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにかかわらず安陵竜陽みな凶終するよう論ずるは、性慾顛倒の不男ぶおとこや、えくぼを売って活計する色子野郎ばかりに眼をさらした僻論へきろんじゃ。
ニコと、小次郎は笑靨えくぼをこしらえてそれを眺めた。ずんと上背丈うわぜいがあるので、笑靨までが高慢に人を見下げて見えるのだった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其夜の夢に逢瀬おうせ平常いつもより嬉しく、胸ありケの口説くぜつこまやかに、恋しらざりし珠運を煩悩ぼんのう深水ふかみへ導きし笑窪えくぼ憎しと云えば、可愛かわゆがられて喜ぶは浅し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こころもち薄い腮の中央まんなかに、北欧人種式のくぼみがありますから……「頬の笑凹えくぼがルビーなら腮の笑凹はダイヤモンド」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
白い顔に薄く白粉をして、両頬に少し縦に長い靨笑えくぼを刻みながら、眩しいような長い睫毛まつげをして
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)