“よみくだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
読下77.8%
讀下11.1%
読砕11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日の夕刊が配達されると、木挽町こびきちやうの蔵相官邸の門衛は、ちやうどそこへ来合はせてゐた自分の話し相手に頓着なくいきなり夕刊をけて、蔵相親任のくだり読下よみくだした。そして
取り出し是は一昨日お前樣の歸りしあとおちてありししなゆゑ何心なくひろひしが不斗ふと此場の役に立つ傳吉殿讀給よみたまへと差出すを傳吉取上とりあげ讀下よみくだすに
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何れもみな一兩目りやうめづつ調合てうがふなし極細末ごくさいまつにしてもらひたいと出すは身姿みなりも能き事ゆゑ定めし高金の品のみならんと思うて開き讀下よみくだせば然に非ずして極安ごくやすき物のみなればあきれながら委細ゐさい承知しようち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
内証ないしょで教えることも聞くことも書生間の恥辱ちじょくとして、万々一もこれを犯す者はない。ただ自分一人ひとりもってそれを読砕よみくだかなければならぬ。読砕くには文典を土台にして辞書に便たよほかに道はない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)