“よに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜遁75.0%
夜逃25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野田のだ醤油屋奉公しやうゆやばうこうつてゝあんまめしぎたの原因もとたなんていふんですが、廿位はたちぐれえつぶれつちやつたんでさ、さうしたらそれ打棄うつちやつて夜遁よにてえせまるで
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あんな派手な落籍祝ひきいわいどころじゃありません、貴郎あなた着換きがえも無くしてまで、借金の方をつけて、夜遁よにげをするようにして落籍ひいたんですもの。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だれがすともなく、としったねずみたちのあいだにはこのはなしがまとまって、みんなはあわてて夜逃よにげのしたくにかかりました。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そこで、母と小林とはこっそり相談をしたのであろう、ある夜私達は家財道具のありったけをてんでに背負って夜逃よにげをした。落ちついたさきは、ずっと場末ばすえ木賃宿きちんやどだった。