“よじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨジョウ
語句割合
予譲58.8%
余剰17.6%
余饒5.9%
四畳5.9%
豫讓5.9%
輿上5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんだって好い。打ちせえすりゃあ、講釈で聴いて知っているしん予譲よじょう故事ふるごととやらだ。敵討の筋が通るというもんさ」
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
不意にまた、彼らは眼前の武蔵を見失って、そこの狭い道幅とたった一人の相手には、余剰よじょうすぎる大勢の力を持て余して、自らみ返した。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「兎に角、縛られなけりゃ駄目だよ。今時、余饒よじょうを言っていると、食いっぱぐれになる」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
虫ばんだが一段高く、かつ幅の広い、部厚ぶあつ敷居しきいの内に、縦に四畳よじょうばかり敷かれる。壁の透間すきま樹蔭こかげはさすが、へりなしのたたみ青々あおあおと新しかった。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小「わが身不肖にして本懐を遂げずとも、しん豫讓よじょうの故事になぞらえ、この頭巾を突き破るは実父のあだ大野の首を掻き取る心思い知れや、大野惣兵衞」
屋根のおおいもなく、両側の腰も浅く、革紐かわひもを十文字あやに懸けて、わずかに身を支える程度にとどめ、輿上よじょうながら、大剣をふるって敵と戦闘するに便ならしめてある。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)