余剰よじょう)” の例文
旧字:餘剩
そうしてエンゲルスはその著『反デューリング』中「これ〔唯物ゆいぶつ史観および余剰よじょう価値の二発見〕で社会主義は一つの科学になったのである」
不意にまた、彼らは眼前の武蔵を見失って、そこの狭い道幅とたった一人の相手には、余剰よじょうすぎる大勢の力を持て余して、自らみ返した。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巴里パリー伯林ベルリン、ブラッセル、アムステルダム、いずれも電信の速力は一杯にウォール街に資金を流入した。大西洋北岸の富の余剰よじょうはいまや米国株式に変形したとたんじさせた。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)