“ようげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揚言38.9%
謡言27.8%
颺言11.1%
余源5.6%
妖言5.6%
楊元5.6%
窈幻5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両方とも「親愛なる親方ボスよ」というアメリカふうの俗語を冒頭に、威嚇いかく的言辞を用いて新しい犯行を揚言ようげん
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
それで一日も早く自分の居城多聞山たもんやませがれを呼び戻したく、たび/\そのことを筑摩家つくまけへ願い出たのであったが、兎角国中に穏かならぬ謡言ようげんが専らである折柄
神主と一つ穴で颺言ようげん揚々として、むかしよりかかる英断の神官を見ず、老樹を伐り倒さば跡地を桑畑とする利益おびただしとて、その時伐採り見てきし村民を嘲ること限りなし。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
私は貧民窟のすぐ近くに住んでいたので、自分で目撃したのであるが、町の有力な商家「余源ようげん」をはじめ二、三の家の前にカマドを築いて、食糧のない人々のために焚き出しをやった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
というような妖言ようげんを放って、しかも誰もそれを疑わなかった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左脇は大将楊元ようげん以下李如梅、査大受等。中脇は大将李如柏りじょはく以下。右脇は大将張世爵ちょうせいしゃく、祖承訓以下。兵数各々一万一千を超え、ほとんど全軍騎兵である。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
河に突きおとされた雪の塊が、船の間にしきりに流れて来る。それに陽がさすと窈幻ようげんな氷山にも見える。こんなものの中にもえさがあるのか、烏が下り立って、くちばしあさる。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)