“ゆびをりかぞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
指折算50.0%
指屈算50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
話けるに吉兵衞心におどろき夫は何時頃いつごろの事なるやと尋問たづねければ和尚は指折算ゆびをりかぞへ元祿二年九月の事なりと聞より吉兵衞は涙をうかべ其子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見るに寶永二年三月十五日の夜こく出生しゆつしやうしるありければ指折算ゆびをりかぞへ見るに當年ちやうど十一歳なりわすれもせぬ三月十五日の夜なるがお三婆はしきり落涙らくるゐしテモ御身は仕合しあはせ物なりとて寶澤がかほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
流し私儀十歳の時父彦兵衞儀江戸へ下りしゆゑ指折算ゆびをりかぞへて歸るを待居りし中に御所刑となりしかば母は明暮あけくれなげき悲み病氣も出べきやに存じ候まゝ私し儀江戸へ下りほねひろ持歸もちかへらんと母を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あづかりしと云ふ一札迄さつまでわたき其儘別れて歸りける心の内に長庵は仕濟しすましたりと大いに悦び彼五十兩の其金はおのれが榮耀ええう酒肴ざけさかな遊女狂いうぢよぐるひにつかひける然るに伊勢屋千太郎はかゝる事とは夢にも知らず心の中に今日は小夜衣が麹町へ來たかあすは來るかと指屈算ゆびをりかぞへ日のくるるのを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)