“ゆきこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雪子57.1%
幸子14.3%
由紀子7.1%
行子7.1%
行越7.1%
遵子7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「とう/\雪子ゆきこけた」とせきはづして、宗助そうすけはういたが、「うですまた洞窟とうくつへでもみますかな」とつてがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
が、ふと、幸子ゆきこは生れて今初めてだまされたのではなかろうかと思った。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)
当代楽壇の人気者になっている小杉卓二こすぎたくじ君の奥さんで——これは若手の女流ピアニスト中、特異の存在と見られていた由紀子ゆきこ夫人が、急病で亡くなり、それから四日目に、小杉卓二君の愛人夢子ゆめこ
仮名草紙で園部左衛門となっている大炊介おおいのすけは、男の中の男とでもいうような誠実な魂をもった大丈夫で、薄雪姫なる行子ゆきこのほうは、自分の生きる道を愛の方則から学びとるほか
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「もうけそくなって不機嫌な処だから、少し手間が取れました。」この外交家だから、二本目は、公園の坂の出口を行越ゆきこした町で、煙草を買って借りたなどはものの数でもない。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかも恵心はまた頭陀行ずだぎょうを厳修したので、当時円融院の中宮遵子ゆきこの御方は、新たに金の御器ども打たせたまいて供養せられたので、かくては却ってあまりに過ぎたりと云って
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)