“さちこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幸子77.8%
祥子11.1%
佐知子11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それよりも辛抱のならない女客があることがいやだった。それは、泡鳴氏の先妻幸子さちこだ。三年前から別居しているという彼女は、冷やかな調子で
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
祥子さちこは、綴方つづりかたや童謡などを好んで、即興的につくるのに、小太郎は面倒くさがり屋で、数学や理科が好きで、国語ことに綴方など、大嫌いという性質であった。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
新子も、祥子さちこが病気になって以来、一度行ったことのあるテニス・コートの前のブレッツで、クリームを買いたいと思いながら、そのままになっているので、同行することにした。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
龍助りゅうすけ危篤という電報を手にしたとき、津川つがわは電文の意味を知るよりも佐知子さちこに会えるなと思うほうがさきだった。
正体 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)