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やくびやう
今ぢや
教つてつから
餓鬼奴等まで
赤れえ
病だなんて
知つてんが、
俺ら
壯の
頃あ
何でも
疫病と
覺えてたのがんだから、なあ
卯平、
此ツ
等もそん
時やつたから
知つてらな
俺らがな
無垢に
強えのがだから、いや
本當だよ、
卯平等も
仕事ぢや
強かつたが、そりや
強えとも、そんだが
此ら
根性やくざだから、
疫病くつゝいて
太儀くつて
仕やうねえなんて、それから
俺れ
例へば、
嘘をつくと死んでから、
閻魔さんに舌をぬかれるといつたり、
辻で銭をひろふと、
厄病が家へやつて来る、といつたりするのである。