“えきびょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
疫病100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むらひとたちは、あつまって相談そうだんをしました。そして、二まい小判こばん薬売くすりうりにやりました。薬売くすりうりは疫病えきびょうにきくくすり製造法せいぞうほうと、下熱剤げねつざいつくかたむらひと伝授でんじゅしました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
夜、やみの中を跳梁ちょうりょうするリル、そのめすのリリツ、疫病えきびょうをふりくナムタル、死者の霊エティンム、誘拐者ゆうかいしゃラバスなど、数知れぬ悪霊あくりょう共がアッシリヤの空にち満ちている。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「ほんとにお前の云う通り戦争ほど恐ろしいものはない。戦争は疫病えきびょうよりもっと怖い。その怖いいやな戦争がまた一つ手近かに起こるなんて何んという不幸せのことだろう」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)