“もじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モジ
語句割合
文字62.5%
門司32.3%
3.1%
綟子1.0%
象形文字1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ね、この独楽へ現われる文字は『真昼頃』という三つの文字と『背後うしろ北、左は東、右は西なり』という、十一文字もじほかにはない。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それが、今朝がた、お開きになってな、今、別れの昼御飯を食べておいでになる。博多、別府方面の親分衆は、二時の汽車で、門司もじからお帰りになる
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
早合点すべからず、二葉亭の趣向をもットもじれア、わが箱根共産団の戯作ができるッてことサ。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
うの花にはまだ早い、山田小田おだ紫雲英げんげのこんの菜の花、並木の随処に相触れては、狩野かの川が綟子もじを張って青く流れた。雲雀ひばりは石山に高くさえずって、鼓草たんぽぽの綿がタイヤのあおりに散った。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うろ覚えの象形文字もじを書き散らして、それを窓から投げ込ませたり、いやでも応でもドイルス博士を、私が初めて発見した最低の地下の密室へやって来させるようにしたものです。
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)