もじ)” の例文
雪江さんが相手の女主人公じょしゅじんこうで、紛紜ごたごたした挙句に幾度いくたびとなく姦淫するのを、あやふやな理想や人生観でまぎらかして、高尚めかしてすじりもじった物であったように記憶する。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
早合点すべからず、二葉亭の趣向をもットもじれア、わが箱根共産団の戯作ができるッてことサ。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
うっかりさわれば生きてますと云い貌にびちりと身をもじり、あっと云ってね飛ばせば、虫のくせに猪口才ちょこさいな、頭と尾とで寸法とって信玄流に進む尺蠖とは、気もちの悪い一対いっついである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)