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もえたつ
桟敷のこゝかしこに
欲然やうな
毛氈をかけ、うしろに
彩色画の
屏風をたてしはけふのはれなり。四五人の婦みな
綿帽子したるは
辺鄙に古風を
失ざる也。
桟敷のこゝかしこに
欲然やうな
毛氈をかけ、うしろに
彩色画の
屏風をたてしはけふのはれなり。四五人の婦みな
綿帽子したるは
辺鄙に古風を
失ざる也。
も爲べけれども母を
連て
遙々來りしなればと
燃立胸を
摩り何事も
勘辨して
寥々金屋の家を
切下られあつと玉ぎる一聲と共に落せし提灯の
發と
燃立其
明りに見れば兄なる長庵が
坊主天窓へ
頬冠り
浴衣の
尻を
引からげ顏を
背けて其場に
彳み持たる
脇差取直し
再度斯よと
飛蒐るを