“もえた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燃立90.0%
燈立10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかくれなゐは、俯向うつむいたえりすべり、もたれかゝつた衣紋えもんくづれて、はだへく、とちらめくばかり、氣勢けはひしづんだが燃立もえたつやう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さくらか、海棠かいだうかとおもふ、おほきなつゝじの、燃立もえたつやうなのをうゑて、十鉢とはちばかりずらりとならべた——べにながしたやうなのは、水打みづうつた石疊いしだたみかげうつつたのである。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第一に目に附くは此の室の腰掛けを張って有ると同じ様な緋羅紗である、腰掛は全く色が褪めて居るけれど、箱の中のは猶だ燈立もえたつ様に赤く見ゆる、此の緋羅紗を取り除くと下に一枚の板がある
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)