“むねあて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胸当40.0%
心当20.0%
胸甲20.0%
胸衣10.0%
胸當10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
獅子面の胸当むねあてに、鍍金鋼ときんはがねのかぶとをいただき、背には五本の飛閃刀なげがたなをはさみ、またその手には長鎗をかいこんだ。そして怒れる鳳凰おおとりのごとく、独龍岡どくりゅうこうへむかって馳け出した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「てまえは、魏公曹操の腹心の者ですが——」と、男はひるみもなく正面を切って、さて、自分の肌に着けてきた黄金の「心当むねあて」と、曹操直筆の書簡とを取りだして
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(私の記憶してゐる一つは、胸甲むねあてをつけた、こはい顏の男の人を寫したもので、一つは髮粉をふつて、眞珠の頸飾りをつけた貴婦人を描いたものだつた。)天井から下つた青銅からかね洋燈ランプや、外側が樫製の
「あのね、おい」そう彼は胸衣むねあてを売っている女に街で出逢うと、きまって言ったものだ。
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
彼の胸衣むねあてのカラーはいつも真白で、きちんと糊付がしてあった。
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
彼の男それ結構けつこうなこと隨分ずゐぶん御達者で御歸りなされましハイ然樣さやうならばとわかゆくを重四郎は振返ふりかへり見れば胸當むねあてをして股引もゝひき脚絆きやはんこしには三度がさを附大莨袋おほたばこいれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)