“こころあたり”の漢字の書き方と例文
語句割合
心当100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何者か知らんて、一向心当こころあたりと謂うては無い。名は言はんて?」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それも、君だけの材能があって見れば、多少の心当こころあたりがないでもない。若しうまく行ったら、君は自らち得た報酬で宿屋の勘定をするが好い。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかもそのくせ、卑怯ひきょうにも片陰かたかげを拾い拾い小さなやしろ境内けいだいだの、心当こころあたりの、やしきの垣根をのぞいたが、前年の生垣も煉瓦にかわったのが多い。——清水谷しみずだにの奥まで掃除が届く。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)