トップ
>
胸当
>
むねあて
ふりがな文庫
“
胸当
(
むねあて
)” の例文
旧字:
胸當
胸当
(
むねあて
)
につづけたる白
前垂
(
まえだれ
)
掛けたる
下女
(
はしため
)
、
麦酒
(
ビール
)
の泡だてるを、ゆり越すばかり盛りたる例の
大杯
(
おおさかずき
)
を、四つ五つづつ、とり手を寄せてもろ手に握りもち
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
獅子面の
胸当
(
むねあて
)
に、
鍍金鋼
(
ときんはがね
)
のかぶとをいただき、背には五本の
飛閃刀
(
なげがたな
)
をはさみ、またその手には長鎗をかいこんだ。そして怒れる
鳳凰
(
おおとり
)
のごとく、
独龍岡
(
どくりゅうこう
)
へむかって馳け出した。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おそろしく細くて短かい
綾織木綿
(
あやおりもめん
)
の白ズボンをはいて、なかなか
凝
(
こ
)
った燕尾服を
著
(
き
)
ていたが、下からは、青銅のピストル型の飾りのついたトゥーラ製の
留針
(
ピン
)
を挿したシャツの
胸当
(
むねあて
)
が覗いていた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
見ると、銀紋草色の
官袍
(
かんぽう
)
に
金唐革
(
きんからかわ
)
の
胸当
(
むねあて
)
をあて、
剣帯
(
けんたい
)
の剣を前に立ててそれへ両手を乗せ、ぎょろと、
椅子
(
いす
)
からこっちを睨まえている人物がある。ここの高官にしては思いのほか若そうな年齢だ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「でも、鎧の
胸当
(
むねあて
)
にある御紋は、初鹿野家の
抱茗荷
(
だきみょうが
)
の御紋です」
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“胸当”で始まる語句
胸当て