“みかづき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミカヅキ
語句割合
三日月83.9%
初月6.5%
三ヶ月3.2%
三月3.2%
若月3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西空にうっすらと三日月みかづきが、はりついていた。こわれたかわらの山を踏みしめながら、僕たちは、焼け残りの町の方へ歩いていった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
右の眼は初月みかづきのような半眼はんがん、それに蓬蓬ぼうぼうの髪の毛、口は五臓六腑が破れ出た血にまがわして赤い絵具を塗り、その上処どころ濃鼠こいねずの布で膏薬張こうやくばりをしてあった。
お化の面 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
黄楊つげのさしぐしがおちたのかとおもつたら、それは三ヶ月みかづきだつた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
あたりは薄暗うすぐらくなり家の方ではあかりがつきました。樋にひっかかっている羽子はだんだん心細くなりました。屋根の上の空には三月みかづきが見え、星がかがやいてきました。とうとう夜になったのです。
屋根の上 (新字新仮名) / 原民喜(著)
振仰ふりさけて若月みかづきれば一目ひとめひと眉引まよびきおもほゆるかも 〔巻六・九九四〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)