“まめいり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豆煎50.0%
豆妙25.0%
豆熬25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は気が付くと、その、——後で妹の話を聞いて慄然ぞっとして飛んで出たが、猫行火ねこあんか噛着かじりついていて、豆煎まめいりを頬張ったが、余り腹が空いて口が乾いて咽喉のどへ通らないから、番茶をかけて掻込かっこんだって。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それでもとうとう画いてもらったのを壁に針で止め、桃の枝を探して生けましたら、母が豆妙まめいりを造って下すったので、やっと御雛様らしくなりました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
かれあき大豆打だいづうちといふばんなどには、唐箕たうみけたりたはらつくつたりするあひだに二しようや三じよう大豆だいづひそかかくしていておしなうちつてつた。さうして豆熬まめいりかじつては夜更よふけまではなしをすることもあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)