“まみなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眞南33.3%
眞南風33.3%
真南33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、當時たうじかぜあらかつたが、眞南まみなみからいたので、いさゝがつてのやうではあるけれども、町内ちやうない風上かざかみだ。さしあたり、おそはるゝおそれはない。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
喜多きた一人ひとり俯向うつむいて、改良謙信袋かいりやうけんしんぶくろ膝栗毛ひざくりげを、しまものの胡坐あぐらけた。スチユムのうへ眞南風まみなみで、車内しやないあついほどなれば、外套ぐわいたういだとるべし。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
追風に吹かせて真南まみなみへつっぱなせば、船はひとりでに相模灘へ出て行く、まかり間違って伊豆の岸へでもぶっつかって沈んだら、それはそれで結構。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)