“真南”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞南
読み方割合
まみなみ50.0%
まんみなみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
追風に吹かせて真南まみなみへつっぱなせば、船はひとりでに相模灘へ出て行く、まかり間違って伊豆の岸へでもぶっつかって沈んだら、それはそれで結構。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
大潮を真南まんみなみに上げさっと吹く風とともに、その団扇がハッと落ちて、宙に涼しい昼の月影のようにひらひらとひるがえると見るうちに、水面へスッと流れて、水よりも青くすらすらと橋へ寄った。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)