“ほうりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳳龍33.3%
鮑龍16.7%
宝立16.7%
蜂龍16.7%
豊隆16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
城は本丸ほんまる、二ノ丸、三ノ丸にわかれ、中央ちゅうおうに八そう天主閣てんしゅかくそびえていた、二じゅう以下いか惣塗そうぬりごめ、五じゅうには廻廊かいろうをめぐらし、勾欄こうらんには鳳龍ほうりゅう彫琢ちょうたく、千じょうじきには七宝しっぽうはしら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとりは鮑龍ほうりゅうといい、よく虎を手擒てどりにするといわれ、もう一名は陳応ちんおうと称して、いわゆるちからやまを抜くの猛者もさだった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城主趙範は、使いにやった鮑龍ほうりゅう陳応ちんおうが帰って来たものとばかり信じていた。門を開けて
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最近読んでみた『石川県珠洲すず郡誌』にれば、同郡木郎もくろう村では収穫終りの休日をコキンテ、宝立ほうりゅう村ではコキンチョ、ただ村ではコキンチョウと謂って、いずれもこの日を祝い牡丹餅ぼたもちなどをこしらえて
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
せつの愚案はそうではげえせん、何んの佐野まで参りましょう、アノ待ち合いの蜂龍ほうりゅうへしけ込み、セイエイ連の綺麗どころを召し、小万ちゃんというのが気に入って、そうでげすな、お芝居話
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
三重吉は豊隆ほうりゅうを従えている。豊隆はいい迷惑である。二人が籠を一つずつ持っている。その上に三重吉が大きな箱をあにぶんかかえている。五円札が文鳥と籠と箱になったのはこの初冬はつふゆの晩であった。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)