“豊隆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とよたか66.7%
ほうりゅう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漱石そうせき弟子の一人であって、とくに小宮こみや豊隆とよたか)さんや、森田もりた(たま)さんなどと、親しくしていたそうである。私も二十年前に、巴里パリでエリセーフ氏に大分厄介になったことがある。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
明治四十年頃からの漱石氏はますます創作に油が乗って来て、その門下に集まって来た三重吉、豊隆とよたか草平そうへい臼川きゅうせんその他の人々に囲繞いじょうせられて文壇に於ける陣容も整うて来た事になった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
三重吉は豊隆ほうりゅうを従えている。豊隆はいい迷惑である。二人が籠を一つずつ持っている。その上に三重吉が大きな箱をあにぶんかかえている。五円札が文鳥と籠と箱になったのはこの初冬はつふゆの晩であった。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)