“ほうべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
方便87.5%
放免12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、このとしてはそうした方便ほうべん必要ひつよう毛頭もうとうなく、もともと純潔じゅんけつ小供こども修行しゅぎょうには、最初さいしょから幽界ゆうかい現実げんじつ目覚めざめさせるにかぎるのじゃ。
かれをやぶってかれの毒手どくしゅ同志どうしのひとりをわたさなければ、それでいい。つまりここで徳川家とくがわけ代表者だいひょうしゃとあらそうのはその方便ほうべんでしかないわけだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次に素襖のさむらいが二人、次に看督長代かどのおさだいが四人、次に騎馬の検非違使志代けびいしさかんだい、これには調度掛、童、放免ほうべんが各一人、火長代が二人、如木にょぼくが四人、白丁が三人従っている。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「江談抄」に、非人たる賀茂葵祭の放免ほうべんが、綾羅錦繍を身に纏うて衣服の制にもとるとの非難に対し、彼らは非人なるが故に、国法の関するところにあらずとの説明が与えられている。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)