“ふらんす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フランス
語句割合
仏蘭西68.8%
佛蘭西18.8%
仏国6.3%
法朗西6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わざ/\仏蘭西ふらんすにゐる義妹いもうとに注文して、六づかしい名のつく、頗る高価な織物おりものを取寄せて、それを四五人でつて、帯に仕立てゝて見たりなにかする。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
モデル臺、石膏せきかう胸像きようぞう、それから佛蘭西ふらんす象徴派しやうちやうはの名畫が一まいと、伊太利いたりーのローマンス派の古畫こぐわ摸寫もしやしたのが三枚、それがいづれも金縁きんぶちがくになつて南側の壁間かべ光彩くわいさいを放つてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
見れば何かの遺恨だろうかとも思うし兎に角仏国ふらんすの探偵秘伝に分り難き犯罪の底には必ず女ありと云ッて有るから女に関係した事柄かとも思う(谷)サ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
所持して居る者に目を附けるとア云う様な具合で其目の附所つけどころは当人の才不才と云う者君は日頃から仏国ふらんすの探偵が何うだの英国いぎりすの理学はこうだのと洋書を独りで読んだ様な理屈を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
煉香、匂袋においぶくろと試した。すると最後に取りあげたのは、つい、この四五日前、芝神明しんめいのセムシ喜左衛門の店で売りだした法朗西ふらんす渡りのオーデコロンをもとにして作った『菊香水』という匂水。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)