“ひょうひょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飄々83.6%
瓢々4.5%
颷々4.5%
彪々3.0%
飃々1.5%
飇々1.5%
飈々1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飄々ひょうひょう四方よもの旅——は、は、とうとう、今は、江戸で、盛り場、神社仏閣のうらない者——が、久々で、めぐりあえて、うれしいのう
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
かうしてブラウエンベルグ氏は、雷雲たたなはる英雄の座から悠然と降り立つて、今やカラマンケンあたりの山村の瓢々ひょうひょうたる一好々爺こうこうやになりすましたのである。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
折から颷々ひょうひょうたる朔風さくふうの唸りが厳冬の闇をけ、空には白いものが魔の息吹いぶきみたいにちらつきだしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
錦帯山きんたいざんの方へはしったが、そこの谷間へかかると、谷の中からとうとうと金鼓きんこ銅鑼どらの声がするし、道をかえて、峰へ登りかけると、岩の陰、木の陰から、彪々ひょうひょうとして、蜀の勇卒が
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無事で、若白毛わかしらががますますしもを加へて、相変らず飃々ひょうひょうとしてゐるだらうか。……われわれはまづ、そんなことを噂し合つた。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
のつぽといつていいくらゐ背の高い男で、とつつきの悪い不愛想なところがあつたが、実は飃々ひょうひょうとした楽天家で、案外すみに置けない粋人すいじんでもあつた。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
風は飇々ひょうひょうとして無辺の天より落とし来たり、かろうじて浪子は立ちぬ。目を上ぐれば、雲は雲と相追うて空をはしり、海は目の届く限り一面に波と泡とまっ白に煮えかえりつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
という声が、飈々ひょうひょう吹雪ふぶきのように駆けめぐると、城兵はわっと戦意を失って、城門の橋を逃げ争って駆けこんだ。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)