飃々ひょうひょう)” の例文
無事で、若白毛わかしらががますますしもを加へて、相変らず飃々ひょうひょうとしてゐるだらうか。……われわれはまづ、そんなことを噂し合つた。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
のつぽといつていいくらゐ背の高い男で、とつつきの悪い不愛想なところがあつたが、実は飃々ひょうひょうとした楽天家で、案外すみに置けない粋人すいじんでもあつた。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
そのときSなどは可笑おかしがつて、面とむかつて魏怡春をからかひなどしたものだつたが、魏さんはもちろん例の飃々ひょうひょうとした態度で、かるくあしらつてゐたものだつた。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)