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颷々
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ひょうひょう
ふりがな文庫
“
颷々
(
ひょうひょう
)” の例文
こうして、
此方
(
こなた
)
、諏訪明神の、境内もいよいよ寂しくなり、嵐を
孕
(
はら
)
んだ杉の梢が物凄く
颷々
(
ひょうひょう
)
と鳴るばかり、他には
生物
(
いきもの
)
の声さえない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
折から
颷々
(
ひょうひょう
)
たる
朔風
(
さくふう
)
の唸りが厳冬の闇を
翔
(
か
)
け、空には白いものが魔の
息吹
(
いぶ
)
きみたいにちらつきだしていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのとき三木の城は、ふしぎな静寂に
囚
(
とら
)
われていた。墨のような一色の夜の底には、呼吸する人の気もなく、空には
颷々
(
ひょうひょう
)
と影なく形なく舞う落葉の声が不気味に
翔
(
か
)
けめぐって——。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
颷
部首:⾵
17画
々
3画
“颷”で始まる語句
颷風
颷
颷兵
颷煙
颷蕩