“ひやうしぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拍子木84.6%
柝木15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其中そのうちまた拍子木ひやうしぎを、二ツ打ち三ツ打ち四ツ打つやうになつて来ると、四ツつじ楽隊がくたい喇叭らつぱれて段々だん/\近くきこえまする。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
舞台の奥から拍子木ひやうしぎおとが長いを置きながら、それでも次第しだいに近くきこえて来る。長吉ちやうきち窮屈きうくつこしをかけたあかりの窓から立上たちあがる。するときちさんは
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
此時鎮守の森の陰あたりから、夜をいましめる柝木ひやうしぎの音がかち/\と聞えて、それが段々向ふヘ/\ととほざかつて行く。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
団洲の目玉は有名なり、然れども彼の目玉も亦た一種の整合術に過ぎざるなり。柝木ひやうしぎの響と彼の目玉と相聯関して三階の喝采を博する時、吾人は何等の妙味をも感ぜざるなり。
劇詩の前途如何 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
十五分毎には柝木ひやうしぎと忍びとが代る/″\必ず廻つて歩くといふ、これならばんな天魔でも容易に手を下す事が出来まいと思はれるばかりの警戒を加へて居て
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)