“ひょうしぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拍子木98.4%
梆子1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏の銭湯で三助を呼ぶ番台の拍子木ひょうしぎが、チョウン! チョウン! と二つばかり、ゆく年のせわしいなかにも、どこかまだるく音波を伝える。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
拍子木ひょうしぎの音もきこえた。火の番の藤助という男がここへ廻って来たのである。三人がここに立ち停まっているのを見て、藤助も近寄って来た。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
するとまたもや前面にむらがっていた敵影の中から、カンカンカンカンと梆子ひょうしぎの音が高く鳴ったと思うと、曹操の身一つをまとに、八方から疾風のようにが飛んで来た。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)