“ひとりむすこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一人息子61.1%
独息子22.2%
一人子息11.1%
一個息子5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
挨拶あいさつしてまだ何かいいたそうであった。両親を失ってからこの叔母夫婦と、六歳になる白痴の一人息子ひとりむすことが移って来て同居する事になったのだ。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ところが、私が如何どうにか斯うにか取続とりつづいて帰らなかったので、両親は独息子ひとりむすこたまなしにしたように歎いて、父の白髪しらがも其時分僅のあいだ滅切めっきえたと云う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
長「え、伊之助いのすけさんと云う一人子息ひとりむすこい若旦那でさア、若旦那に済みません事でもございますか」
合せたゞ吐息といきのみつきゐたりぬかゝる所ろへ管伴ばんたうの忠兵衞外より歸り來り居間へ至るに長左衞門は待兼まちかねたりし風情ふぜいにてオヽ忠兵衞かおそかりし和郎そなたは此家に長の年月つとめて居て今にては管伴ばんたうとまで用ゐらるゝで有る故に大事の/\一個息子ひとりむすこへ取るよめ吾儕等わしら三個みたり皆目かいもく見ず和郎にまかした今度の一けんそれを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)