“ひとさしゆび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
食指35.5%
人指指29.0%
示指19.4%
人差指9.7%
人指6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「満足出来ない?」と、小さいが光る目で見て、「一体そんな事を云つて、君は恋した経験があるのか。」と、湯村は食指ひとさしゆびで小村を指した。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
「さあ、もう御膳おぜんを下げたら好かろう」と細君をうながして、先刻さっき達磨だるまをまた畳の上から取って、人指指ひとさしゆびの先へせながら
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「気張るぞ」と今一人の船頭が言って、左のひじをつと伸べて、一度拳を開いて見せ、ついで示指ひとさしゆびてて見せた。この男は佐渡の二郎で六貫文につけたのである。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
第一は左手の拇指おやゆび人差指ひとさしゆび尖端せんたん二ヶ所に、喰いいったような探い傷があること、同様な傷が又両足の裏にもあるのであったが、く小さい上に血のにじみ出た形跡もないので
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
度々たび/″\間違うからおとっさんが長二という名をおけなすったんだが、是にも訳のある事で、お前の手の人指ひとさしゆびが長くって中指と同じのを御覧なすって、人指の長い人は器用で仕事が上手になるものだから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)