トップ
>
示指
>
ひとさしゆび
ふりがな文庫
“
示指
(
ひとさしゆび
)” の例文
夫人は
示指
(
ひとさしゆび
)
を
竪
(
た
)
てゝ、
笑
(
ゑ
)
みつゝ我顏を打守り、油斷のならぬ事かな、さるいちはやき
風流
(
みやび
)
をし給ふにこそ、否々、面をあかめ給ふことかは、君の
齡
(
よはひ
)
にては
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「気張るぞ」と今一人の船頭が言って、左の
臂
(
ひじ
)
をつと伸べて、一度拳を開いて見せ、ついで
示指
(
ひとさしゆび
)
を
竪
(
た
)
てて見せた。この男は佐渡の二郎で六貫文につけたのである。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この物語の
中
(
うち
)
始終
示指
(
ひとさしゆび
)
にて話の調子をとり、せつなき思入にていふ。弥左衛門が孫と知らぬが残念なりと向ひを指し嘆くにつれ、権太も一所に向ひを指して嘆く。
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
セルギウスは「只今」と声高く答へて、左の手の
示指
(
ひとさしゆび
)
を薪割台の上に置いて、右の手に斧の
柄
(
え
)
を握つて、斧を高く振り上げて、示指の中の
節
(
ふし
)
を狙つて打ち下した。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
忽然兄きは頭を
掉
(
ふ
)
つて、死人のやうな顔色になりました。そして右の手の
示指
(
ひとさしゆび
)
を
竪
(
た
)
てゝわたくしに見せるのです。それが『気を付けろ』といふのだらうとわたくしには思はれたのでございます。
うづしほ
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
▼ もっと見る
舷
(
ふなばた
)
に倚り手を伸べて右の
示指
(
ひとさしゆび
)
に綸を懸け、緩く進退しながら
大利根の大物釣
(新字新仮名)
/
石井研堂
(著)
といふ末の句を間を延ばしていひ「しやくり上げても出ぬ涙」にて
如何
(
いか
)
に泣いて見ても涙の出ぬに呆れ、右の
示指
(
ひとさしゆび
)
にて自分の顔を指し、また右の平手にて右の
頬
(
ほお
)
をうち
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
右の
拇指
(
おやゆび
)
と
示指
(
ひとさしゆび
)
とにて丸い輪を拵へ「お金が欲しうございます」といふ。
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
“示指”の意味
《名詞》
人差し指。
(出典:Wiktionary)
“示指(人差し指)”の解説
人差し指(ひとさしゆび)は、人の上肢の五指の外側から2番目にある指。人を指差す際に用いることに由来している。英語においても、「Index finger」である。
和語ではお母さん指、塩舐め指、医学用語では第二指、示指、漢語では食指、頭指との呼び方がある。
食指が動くとは、ある物事をやろうという気になることである。
(出典:Wikipedia)
示
常用漢字
小5
部首:⽰
5画
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“示”で始まる語句
示
示唆
示威
示現
示寂
示談
示教
示顕
示威運動
示達