“ひきたふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引倒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつると、躍上をどりあがつて、黒髮くろかみ引掴ひツつかむと、ゆきなすはだどろうへ引倒ひきたふして、ずる/\とうち引込ひきこむ。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其子そのこの身に宿りしより常に殺気さつきべる夢のみ多く、或時は深山しんざんに迷ひ込みて数千すせんおほかみに囲まれ、一生懸命の勇をならして、その首領しゆりやうなる老狼らうらう引倒ひきたふし、上顎うはあご下顎したあごに手をかけて
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
襟頸ゑりくびつて引倒ひきたふす、何者なにものれずキチ/\といてわきしたをこそぐりける。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)