“ひきたお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引仆33.3%
引倒16.7%
引僵16.7%
曳僵16.7%
轢倒16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いきなりプランシェの咽喉をつかんで引仆ひきたおした。
と云いながら突然いきなりお浪のたぶさを取って引倒ひきたおし、拳骨げんこつを固めて二ツちましたが、七人力ある拳骨ですから二七十四人に打たれるようなもので、痛いのんのと申して、悪婆あくばのお浪も驚きました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
軒下あるいは塀の蔭よりばらばらと飛出とびいだして、お使番を引僵ひきたおし、蹴って踏んでくらわして、「此奴等こいつら、人を乞食にしやあがる。へん、よしてもくりや、余計なお世話だ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三郎が声と共に大助は身を躍らして、むずと曲者の頸髪えりがみ執って曳僵ひきたおし、微塵みじんになれと頭上を乱打す。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よくいて見ますと、その男は自動車の運転手で、今そこで一人の老人を(こんな夜中に一人でうろついていた所を見ると多分浮浪の徒だったのでしょう)轢倒ひきたおして大怪我をさせたというのです。
赤い部屋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)